「愛してる?」

こうやって確かめ合わないとわかんないの。愛を確認する方法がセックスだとかキスだとか誰が決めたんだろうね。「愛してる」って誰が決めたんだろうね。

「俺はお前を陥・・・」
「言って。お願い。」
「・・・愛してる。」

軋むベットの上で寒さに負けない様に身体をくっつけあって朝を待ったりだとか身体を温めるために二人でいろいろなとこを触りあったりとか。普通の恋人達のする事さえあたし達にはただの深い溝に成り下がってしまう。
最初はあなたからだった。幼いあたしの身体をゆっくり陵辱した。あたしはあなたを恨むことができなくてその孤独で濡れた目を見た途端すべてを受け入れてしまったんだ。うっとりとしながら目を閉じて眠ろうとするとあたしをグッと近づけた腕にしっかりと抱かれる。ゆっくりやさしく背中を上下する手もさっきまであたしのナカで暴れてた手もこの手。「ごめんな。おやすみ。」って耳元で囁く口もさっきあたしの身体に痕を残した口もこの口。朝になればあたしは裸のまま一人でベットの上で小さく毛布に包まって泣くんだよ。あなたの帰りをひたすら待つあたしは惨めで仕方なくて。あたしが服を着ようとするとぽっかり開いたベットが淋しくなった。
あたしとあなたの間に埋められない溝が広がっているのも、あたしとあなたが結ばれちゃいけないのも、愛しているのもすべてが本当だったの。
あたし達の精一杯の愛情表現は"I LOVE YOU."本当にたったそれだけかもしれない。








I LOVE YOU.







(070314)