疑うのは簡単で信じるのは少しだけ淋しさがつきまとうただそれを選ぼう
果てない悲しみ<Endress sorrow>
君がいなくなった。
あるひふと突然。
昨日までは一緒にいてキスだってした。
いなくなった。
「イタチ君はどこにもいかないよね」
「行く所なんかない。」
って言ってた聞いた。
「はどっかいくとこあるのか?」
「ないよ。どっこも。1つも。」
「ふん。」
「笑ったの?」
「笑ったんだよ。」
「めずらしい。明日は雨かな」
「雨なんか降らない。」
君がいなくなった。
改めて私は君しかいないと気がついた。
むなしくなった。
苦しくなった。
もしも君が突然後ろにいたりしてくれたりしたなら私はこの無駄な感情を変えてしまえるのに。
雨なんか降らなかった。
よけいに悲しくなった。
きっと君は私に会いにきてくれるんだと信じた。
信じることが怖いけど信じたかった。
もしもここに君が現れたら私は思いっきり君を嘲って抱きつくんだ。
それで手を伸ばしてくれたなら迷わずに手を取るんだ